近年は、スマートフォンやパソコンなど便利なものが普及しているものの、それに伴い、健康被害を与える恐れがあるエネルギーや物質が増えています。健康被害があると考えられているエネルギーのなかに電磁波があります。
電磁波は身近な電化製品などから発せられている、電界と磁界が組み合わさった波のことです。ここ数百年で見つかったエネルギーであるため解明されていない部分が多く、命に関わる可能性があることも否定できません。
海外では自分の体を守るために、不透明な部分が多い電磁波の基本情報から危険性までを勉強する方が増えています。
この記事では、電磁波に関する基本情報から昨今の研究でわかっている危険性、電磁波による影響を抑えるコツを紹介します。
電磁波とは?
電磁波とは、電界と磁界が組み合わさり光の速さで空間へ伝わっていく波のことです。身近なものでいうと、スマートフォンやパソコン、Wi-Fiのルーターなどの電子機器から電磁波が発せられています。
電磁波は周波数が高ければ高いほど大きなエネルギーを持っており、日常生活のさまざまな場面で活用されています。たとえば、レントゲン撮影や電子レンジによる加熱は、電磁波を活用した一例です。
ただし、大きなエネルギーを持つ電磁波は、遺伝子を傷つける恐れがあると考えられています。電磁波の使い方次第では、健康被害が出る可能性があることを知っておいてください。
電磁波と電磁界の違い
よく「電磁波と電磁界に違いはあるのか?」という質問が寄せられますが、電磁界は電磁波の一種です。電磁波のなかに電磁界が含まれていると解釈しておけば問題ありません。
なお、電磁界はエネルギーが最も弱い電磁波であり、人体に影響を及ぼすことはないといわれています。
電磁波に関する海外の認知度
電磁波には「身近な電子機器から発せられている」「健康被害が出る可能性がある」という背景があるため、海外では電磁波の基礎知識から危険性までを知っていることが当たり前です。
一方、日本では電磁波の意味や健康被害について語られることが少なく、電磁波を理解していない方が大半を占めます。日常生活と密接に関係しているため、電磁波がどのようなものなのか理解し、うまく付き合っていくことが重要です。
身の回りにある電磁波の種類
電磁波とひと口にいっても周波数の高さによって、「電磁界」「電波」「光線」「放射線」の4つに分類できます。周波数の高さは、放射線・光線・電波・電磁界の順で高くなっています。電磁波の種類における周波数と性質は下表のとおりです。
電磁波は周波数の高さによって、特に性質を持たないレベルから遺伝子に傷をつける恐れがあるレベルまで多岐にわたります。下記は、どのようなものから電磁波が発せられているのかをまとめた表です。
電磁波は変電所や電柱などの電気を取り扱う場所・設備だけでなく、毎日利用するスマートフォンやパソコンなどの電化製品からも発せられています。そのため、日常生活を送るだけで電磁波を毎日浴び続けている状況だといえます。
健康被害あり?電磁波による危険性
2022年12月時点では、電磁波によって健康被害が起こると科学的に立証されているわけではありません。しかし、2002年に国際がん研究所が出した発がんハザードによると、超低周波磁界において「発がん性があるかもしれない」「発がん性を分類できない」と評価しています。つまり、国際がん研究所では電磁波について何らかの健康被害があるかもしれないと評価している状況です。
(出典:経済産業省「国際的な見解はどうですか?」)
また、2005年にWHOでは電磁界にまつわる健康被害を追究したファクトシートを公開しています。ファクトシートの内容を簡単にまとめたものは次のとおりです。
- 電磁界ばく露による健康被害と考えられている
- 電磁界ばく露における健康被害は「電磁過敏症」と呼ばれており、具体的には皮膚症状・神経衰弱性および自律神経性の症状などが挙げられる
- 電磁過敏症には明確な診断基準が設けられていないため、電磁界ばく露が健康被害に結びつくという科学的根拠はない
電磁波に関するデータが少ないことから、WHOでも国際がん研究所と同様に「電磁波と健康が関係している可能性がある」と濁した発言をしています。
(出典:電磁界情報センター「WHOファクトシート296「電磁界と公衆衛生」)
人類の歴史において電磁波の存在が知られ始めたのはここ数百年のことです。いまだに解明されていない部分が多いため、電磁波が安全なエネルギーであると断言できない点は知っておいたほうがよいでしょう。
国際がんセンターやWHOのファクトは、電磁波のなかでも周波数の低い電磁界の話です。日常生活では、電磁界よりも周波数の高い電波を浴びる機会が多いため、その分、健康を害するリスクが高まると考えられます。
もし、下記のような症状に悩まされている場合は、電磁波による影響を受けているかもしれません。
【電磁波の影響が考えられる症状の例】
- 睡眠障害
- 頭痛
- 倦怠感
- 吐き気
- 肩こり
- アトピー
日常生活が便利になった反面、パソコンやスマートフォンを介して電磁波を浴びる機会が増えています。上記の症状に該当する場合は、電磁波を発する電子機器との向き合い方を改善すると、症状がよくなるかもしれません。
日常生活で電磁波の影響を抑えるコツ
近年は、身近にあるさまざまなものから電磁波が発せられる環境で生活を送る必要があります。そのため、電磁波を全く浴びずに生活することは不可能です。
電磁波を発する身近なものとして、スマートフォンが挙げられます。スマートフォンの使い方を工夫すれば、電磁波の影響を抑えられるかもしれません。スマートフォンによる電磁波の影響を抑えたい方は、下記の項目に取り組んでみましょう。
- 通話時にスマートフォンを耳に当てない
- 枕元にスマートフォンを置いた状態で眠らない
- 電磁波対策グッズを使う
以下では、スマートフォンによる電磁波の影響を抑える3つのコツを詳しく解説します。
通話時にスマートフォンを耳に当てない
一般的には、電磁波を発する電子機器を体の一部に近づけすぎることはよくないといわれています。電磁波による影響を抑えたい方は、通話時にスマートフォンを耳に当てないことがおすすめです。
通話時にスマートフォンを耳に当てないようにするためには、イヤホンをつけたり、ハンズフリー機能を活用したりするとよいでしょう。
枕元にスマートフォンを置いた状態で眠らない
枕元にスマートフォンを置いた状態で眠らないことも、電磁波の影響を抑える上で重要です。枕元にスマートフォンを置く場合、電磁波を頭部に当て続けることになります。結果として、熟睡しにくくなるなどの健康被害を招いてしまう恐れがあります。
スマートフォンのアラームを使う場合は、机の上にスマートフォンを置きましょう。体とスマートフォンの距離を離すことが大切です。
電磁波対策グッズを使う
電磁波による健康被害はゼロではないと考えられているため、さまざまな電磁波対策グッズが販売されています。スマートフォンで利用できる電磁波対策グッズは、スマートフォンカバーや電磁波防止シールなどがあります。
電磁波を100%遮断できるわけではありませんが、電磁波対策グッズを利用しない場合よりも、電磁波による影響を防げるでしょう。電磁波対策グッズは、インターネットショップなどで購入できます。
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明確なデータが揃っていないものの、電磁波による健康被害はあると考えられます。健康的な生活をいつまでも送りたい方は、電磁波に関する基本的な情報を理解するだけでなく、最新の情報を定期的に勉強することが重要です。
Woman Happiness Clubでは、電磁波による危険性や健康被害に関する情報を随時更新しています。ほかにも、フェムケア・アンチエイジング、情報医療など健康に関する情報も公開しています。
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まとめ
電磁波とは、スマートフォンやパソコンなどから発せられる、電界と磁界が組み合わさった波のことを指します。一般的には健康に悪影響を及ぼすものではないといわれているものの、「電磁波が関連している健康被害もあるのでは?」といわれている状況です。
健康的な生活を送りたい方は電磁波の基本情報だけでなく危険性も理解し、電磁波の影響を抑えるコツを知っておくことが重要です。
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